場所が持つ遠い記憶の音

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 青島。来た記憶はあるが風景は覚えていない、まあそうそう30年ぐらい前を覚えているはずもない。とても暑い、橋を渡る、意外に人は多い。海水浴客も勿論いるだろうが、いわゆる修学旅行風の少年たちもいる。大騒ぎしている鬼の洗濯板、自然の造形、波、雲、空、融けてしまいそうな身体の奥底から響くものを聞こうとする。聞こえた気がする。場所が持つ遠い記憶の音。あの時代の旅人たちの語らい。

 電車に乗って宮崎神宮駅、グルッと回ってJRA宮崎育成牧場。たまたま観光地図を見て見つけたラッキーな時間だ。ポニーがお出迎え、客数人、静かな時間が過ぎていく。ちょうど昼間の暑い時間帯、馬たちが出ているわけでもない。それでも、その痕跡、そして宮崎競馬場の名残が心を癒す。多くの歓声の痕跡を見る。この南国情緒あふれる競馬場、いい感じである。うーん、タイムマシンに乗ることができるならば、少し垣間見てみたい時代だ。ノスタルジーな気分と強烈な夏の暑さの生きている感じ、そのギャップで気が遠くなる。

 電車に乗って北に向かう、九州一周。ケータイで乗り換えを調べて、時間帯を早めても同じ電車になる。何故だ、延岡~佐伯間の普通電車がほとんどないのだ。県境だからだろうか。しばらく延岡駅周辺を散歩し疲れてベンチ、鳩もドッカと座り込み、身動きしない暑い夏だ。