変わらぬもの

地方の食文化や言葉を取り上げている某番組を見ると、廃藩置県以前の痕跡を感じる。某維新から150年、変わったこともあれば変わらぬこともある、と思う。
その変わらぬことは150年以前の話だ。そして、変わらぬことは150年以前より、受け継がれた文化であり、個々の人の中にある「血」であろう。
今、何を変えねばならぬのか。変わらないことを明らかにすれば、何か見えるのではないか。歴史を知ること、それはそういうことかもしれない。
正史があろうがなかろうが、人は竪穴式住居で、家族で火を囲み、その日の成果で生きていた。その「血」がどこかに流れている。変わらぬもの、そんな時代からあるのではないか。