今と過去がショートするような瞬間

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 しばらく弟宅で休養?して再出発。乗り換え時刻をケータイで調べているといつのまにかバッテリー激減。買って一年数ヶ月、どーしてこう、決まったようにバッテリーがヘタるのか、おそらく企業秘密であろうが道義的になんか文句を言いたくなる。こんなものなくても大丈夫、とは言えないくらい生活に密着している。TVは10年ほど前に止めた、ケータイもそろそろ止める時か。

 鹿児島本線及び肥薩おれんじ鉄道で九州を半周、そして宮崎。普通に考えれば一周コース、まあいいでしょう。実は電車で宮崎を訪れるのは初めてである。家族で一度、若い頃に一度、仕事で一度、今度で4回目である。仕事で来たのは数年前なので、まだ記憶にある。大体覚えていた、でも今回訪れた目的は初めて来た時の思い出を探しに来たのだ、まだ幼稚園児だったと思う。

 まずは、駅からデパート街まで歩いてバスに乗り、記憶にある平和の塔へ行く。これはおぼろげな記憶である。もしかすると後年見た写真の記憶かもしれないが、大体は思っていたとおりである。見事な晴天だが風が強く、雲が多彩な形を刻む、夏だなあと思う。バスの運転手さんによれば、昨日つまり終戦記念日は色々催しがあったらしい、まあ私の旅はそんなものとはズレた、静かな旅だ。塔を眺め色々と思うが、所詮作り物という気持ちとそれで何を伝えたいのかという気持ち、いずれもある。どちらでもいいと思う。

 そして、はにわ公園、あいにく事務所もしまっているが、屋外展示のはにわ群を見る。当時30年ぐらい前、これを見て考古学者になりたいと思った記憶がある、その気持ちを記憶の奥底から取り出すことは出来なかった。どうしてそう思ったのだろう、その後社会科科目は得意なまま高校まで過ごし、今もそういう本が好きで読んでいる。今思うに、こういうモノは時空の入口で何か今と過去がショートするような瞬間があったのではないか、と。そういう経験はきっと遺伝子として身体のどこかにあるのかもしれない。

 汗だくでホテルにチェックイン。さっぱりとして夕涼み、うーん、それでも暑かったが大淀川あたりで風に吹かれて、さあ呑みに行こう。