母方の墓地の横にある畑、耕運機が放置されている。このあたりは高齢化や過疎化が進んでいるようだ。案山子が畑を守っているが何か植えられているわけではない。
この場所は実はとても好きな場所だ、身体が丈夫なら老後はここで畑でもしながら、自給自足でのんびり暮らしたいなと思っていた。そういうこともできなくなって、ある程度便利な都会じゃないと生きられない。でも、そこに何かあるわけじゃない、日々生きながらえるためだけの便利さがあるだけだ。
人生も折り返し地点を過ぎ、なんとなく思い描いていたことを本気で考えねばならない時が来ている、早いものだ、自覚しないとこれは当人を過ぎていくのだ。