太陽のような暖かい輝きがある

安田記念>◇8日=東京◇G1◇芝1600メートル◇3歳上◇出走18頭

 ダービーを制した府中の舞台で、ウオッカ(牝4、栗東・角居)が完全復活を遂げた。初めてコンビを組んだ岩田康誠騎手(34)の内枠と馬場差を利した先行策を取るファインプレーで、忘れかけた輝きを取り戻した。378日ぶりの勝利は、牝馬として64年ぶりに頂点に立ったダービーをほうふつさせた。

(nikkansports.com)http://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20080609-369892.html

 引用記事は「岩田で復活、強いウオッカ」というタイトルなんだけど、騎手のインタビューを読むと、重要度としては「馬、調教、騎手」の順位だし、どのレースに出走するかは、オーナー、調教師の判断だし、レースの作戦は調教師であって、騎手はいかにその作戦を実現するかがプロとして求められている。人や人間模様を混ぜて面白可笑しく伝えるワイドショー的なメディアを見るとなんだかなあ、と思うし、今回のような騎乗を誰もが思ってて、やっとやってくれたって感じだと思うんだよね。だから岩田騎手の、作戦を超えた判断が素晴らしい。これしかないでしょ、ダイワスカーレットアドマイヤジュピタに勝つためにはね。

 でもね、ウオッカって、長嶋茂雄氏みたいな気がする。ダイワスカーレット王貞治氏みたいなように。馬場に出てくるだけで、皆喜んでる、無くしているものを思い出すんだよねえ、きっと。