眠狂四郎 円月斬り
- 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
- 発売日: 2004/03/21
- メディア: DVD
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本作品はよくできている、時代劇として。うん、まとまりが良すぎる、ドラマ的な仕立てがある、そんなに嫌みじゃないけどね。でも、無頼なハードさが薄れているのは確か、逆に勧善懲悪的な醍醐味はありますね。それでも、このシリーズ、大抵ヒロインは悪役なんだけど、一見無垢そうな彼女を◯◯するシーンの凄まじさ、まあ、映画じゃなきゃ犯罪なんですけど、一刀にして肌をさらす腕前はなんともムフっな感じです。最初はなんだかただ脇役だった彼女が、八百屋お七のような情念を狂四郎に向けていくさまは、本当の敵役をかすませるようにも思えました。うん、「女は魔物」だ。
そういえば、この作品には後世の大スターが出てないんですね。それゆえ地味な印象もありますが、スゴくまとまってると思う。TVシリーズのような明快さ、これはネガティブな意見ではなく、賞賛なんて言葉じゃ伝わらないけど、要は面白かったってことさ。