網走番外地

網走番外地 [DVD]

　何の期待もせず、ただ見た事なかったなあ、と思って見たのですが、なかなかよかったです。有名なシリーズものの第１作はなんとも郷愁漂う、不幸が連鎖していくような男の結末を霊界野郎がかっこ良くしめてくれます。うん、悪くないなあ、日本映画も。確かに暗い、まあモノクロなんで。でも、この日本的なムラ的な暗さって、どこかで歯止めがかかるような、性善的な安心感がある。もう、そんな感じは今の時代には似合わないだろうけど。

　高倉健と言えば、僕ら世代は”野生の証明”あたりの印象が強いので、寡黙な男という印象があるのですが、このころはふっとんでますね。脱走ものなんで、なんかスティーブ・マックイーンと同じような印象を受けました。でも、一番かっこよかったのは"アラカン"だったりもするのね。