空と海の狭間で

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 相島(あいのしま)と、なんともステキな響きの名前の島。頑張れば徒歩で一周できる小さな島。まあ、私は半周にしました。いつもは釣り客が多そうです。ざっと見た感じ漁業中心で農業はあまりやってない感じがしました。江戸の鎖国期間でも朝鮮との交流はしていたらしく、その通信使を迎えたという歴史的な役割もあったようです。玄海の島々はそういう史実があって興味深いですね。

 島沿いに道があるのだが、島の中心を横切って行くことにした。緑、緑、緑で圧倒される。ほぼ管理されない自然は美しいというより、植物や昆虫の繁盛な生命力に怖ささえ感じる。うーん、自然の中におかれると人ははかないものだなあ、と感じる。

 絶景スポットに到着。足元は実は岩でなく土である。何か思い込みがずれる、微妙な柔らかさが恐怖を生む。お気軽にやってきたのだが、とても貴重な体験をした気がした。

 島沿いの道を港に向かうと、左側に積石塚群が見える。古墳時代のもので大小254基ある、とのこと。こういうものがどーんとむき出しにある、今と過去が衝突するような衝撃である。どういう人生を過ごした人が、海を面したこの場所で葬られたのだろう。今や生命の欠片もなく石が積み置かれているこの場所、それでも空と海の狭間で何かがある気がする。