生活の思想としてのバイオマス

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 第8回九州工業大学 国際環境フォーラム。春らしい陽気、戸畑のキャンパスはこじんまりながらも、エアポケットのような落ち着きがある。歴史があるからか、場所の痕跡、場所の記憶がカラダに染みていくのかもしれない。

 日本の竹、デンマークの風・廃棄物、マレーシアのパーム、その地域の問題をひと頑張りして後押しすることで、良い循環が生まれる、まさにタイトルの"バイオマスで地域と環境を豊かに"は適切だなあ、と実感。

 バイオマスは他の再生可能エネルギーに比べれば、ビジネス面でいまいちなせいか、こんなにエネルギー問題がクローズアップされてるにもかかわらず地味な存在である。ただ、今回の話を聞いて強く思ったのは、生活の思想としてのバイオマス、地域コミュニティの核としてのバイオマス、今日本が失った地域のつながりを生み出す契機になるのでは、ということ。地域のつながりは空間的にも時間的にも今必要だろう。これは、伊東准教授が強調していた"継続"だ。バイオマス、これはかなり興味深い存在になるかもしれない。

 あと、デンマークという国、フットボールが強いぐらいしか知らなかったのだが、たいしたものだなと感じた。国家のデザインが明確にあるからこそだろう。日本は果たして。同行したMさんからいい話を教えて頂く。そう、日本は◯◯だから、◯◯でいいのだ。これをボクは網野善彦氏の本を読んで似たようなことを思ったことがある。我が国はまさに今転換点にいる、どうなるか。