過去から、そして未来へ続く競馬の伝説

 女傑ウオッカ(牝6、栗東・角居)の電撃引退が6日、決まった。4日のマクトゥーム・チャレンジ・ラウンド3(G2、ドバイ・メイダン競馬場)で8着に敗れた際、レース中に鼻出血を発症していたことが判明。2度目の発症に谷水雄三オーナー(70)と角居勝彦師(45)が話し合い、ラストランの予定だった27日のドバイワールドCを待たずにターフを去ることとなった。今後は予定通り、昨年の凱旋門賞シーザスターズとの種付けのためアイルランドへ向かう。

ウオッカ電撃引退!2度目鼻出血激闘に幕

 ボクの競馬生活は2007年の有馬記念、そうマツリダゴッホが勝ったあの時から。そのレースからウオッカを応援し続けていて、馬券的な妙味から恩恵はあまりなかったけれど、いつも応援してました。ボクはあのダービーを見ていないけれど、ダイワスカーレットとの天皇賞の激闘をゴール板あたりで震えながら見たことを思い出す。過去から、そして未来へ続く競馬の伝説の一瞬を自分の人生に焼き付けることができたことを幸運に思う。

 全てのことがいつまでもそのままであるわけではない、いつか区切りをつける時が来る。それは寂しいことだけれど、小さいボクらのカラダには丁度いいのかもしれない。やがて、彼女の仔がターフを駆け抜ける、そんな日が今から待ち遠しい。