新選組始末記
- 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
- 発売日: 2004/08/27
- メディア: DVD
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市川雷蔵、私はこの作品で初めてみましたが、スゴく魅力的でした。近藤を演じる若山富三郎、土方を演じる天知茂、私の知ってる限りでのイメージどおりでした。勿論、ふさわしくかっこいいんですが、市川雷蔵の品のいい感じが最近は見られないので新鮮でした。しばらく、この人にはまりそうですね。
あと、脚本がよかったと思う、間のある感じと深みのある台詞。方言もないし時代考証からすればずれてるかもしれないけど、こういうのも実はあっていいじゃないかなあ。惨殺の後の殺伐とした情景が単なるヒーローものではない、人間の遣る瀬なさを思わせる。僕はテレビドラマでの新選組始末記を見た、小さい頃。あのドラマも回が進むにつれ、袋小路に入っていくような息苦しさを描いていた。本当のところ、あの時代の狂気がどちらに振れたか、当時の人にしか感じ得ないんだろうな。