キングダム・オブ・ヘブン

 十字軍の話。主役のオーランド・ブルームは「パイレーツ・オブ・カリビアン」でも生真面目な人物を演じていましたが、ここでも鍛冶屋の役で同じような人物を演じていますね。正統派の二枚目で主演がはまった映画ではないでしょうか。シビラを演じる女優さん、きれいですね。Eva Greenさん、どこかで見たような気もするんですが、なんかこうググっと男心をつかむ感じですね。まー、そんなとこばかし見てたわけじゃないですけど、まあ、どーしても、ねえ。

 十字軍はあまり正確には理解していませんが、欧米の認識もこんなものなんでしょうかねえ、そうであればいいですけど。たぶん、そうではなくてかなり挑戦的なテーマなんじゃないかなーと思われるんですけどね。聖地とは何だという問いにサラディンが「無であり全てだ」というところが震えましたね、なんと答えるんだろうと思いましたが。でも、なんなんでしょうね、私にはよく理解できないとこですが。バリアンは頭と心を指差しましたが。使徒パウロも「あなた方そのものが神殿である」みたいなことを言っていたような記憶があるんですが、そういうことをこの映画は言いたかったんでしょうか。まあ、あまりわからないことにコメントするのはこれくらいにしましょう。

 こういう歴史ものにはつきものの戦闘シーンなんですが、なかなか迫力ありましたね。サム・ペキンパーみたいなスロモーションを随所に使った感じは、人の命を奪うこの行為を考えさせてくれるものでもあります。予想よりは面白い映画でした。