オリバー・ツイスト
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2006/06/30
- メディア: DVD
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英国のいつの時代だろう、日本人からみるとおとぎ話のような感じです。映像が美しいし、特にベン・キングズレー演じるすりの元締めは浮き世離れした怪奇な感じが凄い。この方は「サウンド・オブ・サンダー」で悪徳社長を演じていたのだが、まあすごい俳優さんですね、強烈な印象を残してくれる。
さて、波瀾万丈の少年が最後幸運に恵まれるお話。善悪が振り子のように展開していく中で、少年オリバーが生き抜いていく。彼が孤児になった経緯は明らかでない。ただ、言葉が育ちのよさを感じさせる。その表情にある無垢さがまわりの人間を惹き付ける。泥にまみれても無垢さ、innocenceかな、それを失わなかった少年の姿が麗しい、そう最後元締めに面会するほどのね。ただ、自分だけが幸せになったことの後ろめたさを克服できたのかどうか、はわからない。そこまで描く必要はないかもしれないね、見た人の想像に任されてるんでしょうね。