時間、この不思議な友人

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 八幡東田。KIGSでの時間旅行展。ここの企画展示はいつも考えさせられる、何故だろう、産業という人間の営みの歴史の上にあるからだろうか。繁栄、汚染そして回復、苦味のある歴史が本質を問うのかもしれない。

 正確なもの、それは疑わないもの、あるいは信じられるもの、なのかもしれない。時間、これはボクにとってそういうものではない。日常で疑っているわけじゃない、そうであれば随分不便だし、ある程度のまっとうな生活を送ることはできないだろう。でも、ずっとずっと小さい頃から疑わしい。何がどうとか言えないのだけれど、時間が連続している当たり前さを実感できないことが多々あるのだ。ある意味では欠陥なのかもしれないが、大抵はそれを楽しんでいる。それが自分の奥深く湧き上がる創造性の源のような気もするからだ。きっと、人生が終わるその時まで「何だかなあ」と疑い続けるのだろう。

 帰り道、高速道路の橋脚の向こう側に夕陽が見えた。こういう瞬間が連続しているとは思えないのだ、どこか宇宙の果てから隕石が落ちてきたかのような衝撃なんだ、そう、この土地にスペースワールドがあるからかもしれない。