疲れを取り除こうとする瞬間

f:id:shiori_nasuhiko:20100503110605j:image:right

f:id:shiori_nasuhiko:20100503120945j:image:right

f:id:shiori_nasuhiko:20100503121327j:image:right

 芦屋魚見公園。明らかに夕暮れがよさそうな光景だが、昼もいい。足が悪いので本格的な山には行けぬが、この高台程度なら、少し新緑に包まれる感じが気持ちよかった。聞き慣れない蝉の鳴き声、ほんとに蝉かどうかはわからない。向こうに見えるのが洞山、海沿いは遊歩道、ウォーカーの為の道だが、釣り客の方が圧倒的に多い。

 洞山は島が二重構造になっている。あまり親切な案内もないので、多くの観光客は手前の島だけを見て帰るようだ。もっとも、海の駅で買い物して食事、が定番みたいだけど。実においしそうな匂いがしていたのだが、ちょうどお昼で超満員。食わずに奥に向かう。

 平らな岩が並ぶ、もう少し東には広々とした千畳敷と呼ばれる場所もあるが、もう足が限界。座り込んで休息、向こうに芦屋の町が見える。こういう疲れを取り除こうとする瞬間にグルんと時空を超える気がする。いにしえの人々がこうやって陸地を眺めていた、どんな気持ちだったのだろう。玄海一帯の漁港は歴史が古く、神話の世界からの痕跡がある。こちらに来て知った、実に面白い。この穴も神功皇后に由来するという。この穴をどれだけの人が眺めて、何を思ったのか、まあ、フーンという感じでもありましたが。