知らずと”川の流れのように”

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 早朝目が覚めた、朝焼け。今住んでいる街、こんなにキレイに晴れたのは久しぶりではなかろうか。競馬をお休みして何処かに出かけることにした。もっとも賭けちゃいるんだけどね。

 日田。丁度一年前に田川を散歩して以来、機会あれば日田彦山線を終点まで乗りたいと思っていた。実はこの思いは学生の頃からだから、二十余年越しの成就である、とまあ大袈裟な。沿線は若葉が包まれ実に爽快であったが、瞬眠との闘いでもあった。

 駅に着いて観光地図を手にする、川があるじゃないか、と向かう。条件反射みたい。何故だかわからない。着いてみる、意外と大きい。地図をよくみると支流が街のあちこちを流れている。川の街だったのだ、下調べせずに来るとこうなるなあ。しばらく、歩いていると河童君に出会う。一応、恒例なんで後ろ姿を撮る。男のロマンではないけど、なんとなく可愛く見える、まあ、いいかも。この光景を見ながら、知らずと"川の流れのように"を口ずさんでいた、うん、これは魂の唄だね。

 気の向くまま川の近くまで来たけど、観光名所である豆田町は逆である。レンタサイクルすればよかったと後悔。トボトボと着くと、江戸の香り。ボクの記憶がよみがえる、川越のようだ。懐かしい感じ。勿論、クンチョウに一直線。観光客にまぎれてガイドさんの話を聞く。「柳川は水郷(スイゴウ)、日田は水郷(スイキョウ)と濁らない」と、なるほど。酒の倉を見る、もうがまんできない、生酒を呑む、うまい。今、ここ、この場所で呑むからウマい。

 ほろ酔い気分で休憩していると、ラムネの自動販売機なるモノ。なんだコリャ、と思うも、待てよ。コイツが自動じゃなきゃならないわけでもなし、そうかコレは俺が動け、ということか、と悟る。「自動」という言葉で相手がそうだと思うほど、我々は文明に慣れ過ぎている。まあ、昼の酔いもよかろうて。