国内最古、約12万年前の石器発見…出雲の砂原遺跡

 島根県出雲市多伎町の砂原遺跡で、約12万年前の中期旧石器時代の地層から、国内最古とみられる石器20点が見つかった。

 (中略)

 調査地は丘陵地の斜面にあり、今年8月、成瀬敏郎・兵庫教育大名誉教授(自然地理学)がナイフ状の石器1点を発見し、松藤教授らに調査を依頼。周辺を発掘したところ、19点が見つかった。出土地層のすぐ上の火山灰層などから、石器の年代を判断した。

(YOMIURI ONLINE)http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20090929-OYT1T00928.htm?from=navr

 あの衝撃的な捏造事件のせいか、まだ慎重のようですが、こういう歴史の発見はロマンがありますねえ。ボクはどちらかと言えば、未来より過去の方にロマンを感じるほうなので。我々にとって未来は現実である、一方、過去はもう取り戻せない切なさがある。

 それはさておき、アダムとエバとは言いませんが、12万年前この列島に住んでいた人々は自分の血の源かもしれない、なーんて考えると人事でもない。そう、誰もが、全ての人が長い長い血の歴史を受け継いでいるのだ、それは12万年前以上なのだ、これはスゴいことではないだろうか。その重みが私たちの目でもちゃんと見えれば悲しいことは随分少なくなるだろう。そういう自分と結びついた過去への想いを教えられるのは宗教しかない、と思う。ただ、宗教はロマンチックではない。ロマンを抱かせるように過去を教えられるのは親である。