ネバーランド

ネバーランド [DVD]

ネバーランド [DVD]

 「ピーター・パン」が出来上がるまでのドラマ。主演はジョニー・デップ、見るまでは僕の中では"キャプテン,ジャック・スパロウ"だったけど。Wikipediaによれば、この人と僕は年が同じ、妙な親近感はそこか!。と、まあいつものくだけた言い回しはここまでにして。

 バリ氏と2人の女性、双方が求めたネバーランド。それは同じもの。境遇の異なる双方、世間の眼もそう、だけど同じだった、もしかするとバリ氏本人も求めていたのかもしれない。月並みな言葉では表現できない何か、それが人生を魅力的にもし、悲しみでもある。ネバーランドという言葉が異国の言葉である僕にとって、もしかするとよくわかった気がする。どうしても月並みな言葉になってしまうけど、「永遠」なのだろう。それは、それを我々が垣間みるには「信じる」こと、少しのイマージュが必要。でも、それは永遠ではない。でも、それしかないじゃない。「惑星がぶつからない天体の運行」のような人間関係もあるのだと、ああ、大人にしかわからない苦みのある意味合いを僕は見ていて感じました。

 でも、その大人といっていることが子供のようでもある。そう、同じことを繰り返して言うのだけれど、大人と子供という区別は社会通念上のことであって、人間であることは同じ。悲しみも苦しみも同じ。そして喜びも同じ。それを区別することには金の匂いがする。それを越えようとする野心をこの映画には感じました。

 さあ、色んな見方ができると思います、この映画は。どれでも楽しめると思います。これはお薦めです。