第86回天皇杯決勝

2007/1/1(月・祝)14:02キックオフ/国立/46,880人

浦和 1-0 G大阪

得点者:87'永井雄一郎(浦和)

 昨年に引続き元旦の国立。今年は陽も射し、去年より幾分楽ではあったが、それでも寒いのは寒い。他のチームの試合なら、TVと炬燵と蜜柑だが、浦和なら現地だ。昨年1時間前到着したら席がなく右往左往したので、今年は3時間前に現地到着。しかし、ホーム側自由満席。昨年同様アウェー寄り自由、それでもコーナーを見下ろすいい席でした。この位置では、都築のスーパーなセーブを満喫できました。と、いうことで試合はガンバ・ペース。ここまで一方的だと、「勝ちが得点で...」なんて話が出てもしょうがないかなー、とも思う。ただ、95%崩されてても、残りの5%でゴールを阻む執念があったと思うし、都築の気迫だった。「勝者のメンタリティ」なんだろうなあ。リーグ最終節もそうだったけど、ガンバのほうが見ていて面白いサッカーをしているし、ねえ。

 今年だけを見れば運があったと思います。私が就任した1年目には2度決勝でPKで負けるということもありました。あの時なかった運が今年はあったと思います。しかし、ツキはただ待っているだけでは来ません。そのツキを生むために一生懸命仕事をしてきました。選手はどんな試合でも諦めることをしませんでしたし、相手より一歩でも先へという姿勢を見せてくれたのが勝てた理由だったと思います。

 この試合に関しては、ギドの言葉に尽きる。そう、2004年の2度の悔しさ(この年は天皇杯も準決勝敗退なので余計に思う)が「勝つ」ということがいかに難しいのか、いいプレーの延長線に勝ちが必ずしもあるわけではない、それでも日々練習しなければならない、このことをリアルに教えてくれたんだと思う。

 ACLに2年連続して出場できるので、リーグの頂点に立ち、これからの目標を長期的に進める上で、この優勝はとても大きい。本当にクラブW杯を目指すデザインが欲しいね。

 ところで、勝利のキー・マンは予想通り永井(試合後、実に嬉しそうで、こちらまで嬉しくなりましたね)でしたが、実のところ、長谷部、岡野を要所で投入したギドでしたね。また、会う日まで。おつかれさまでした。