第86回天皇杯5回戦

12/16(土)13:04/埼玉/17,675人

浦和 3-0 福岡

得点:93'ポンテ(浦和)108'ワシントン(浦和)119'永井雄一郎(浦和)

 相手はちょうど一週前悲壮な試合を闘い敗れている。再起の第一歩の意識が上回っていた。こちらは祝勝明け。でも、僕はまわりが言うほどグダグダな試合だったとは思わない。選手の気持ちは切り替わっていたし、特に小野はある意味悔しさをぶつけるような鬼気としたものを感じた。ただ、前者の気持ちのほうが強かったし、試合間隔の問題だったと思う。もちろん、決定力を福岡がもっていれば勝ったであろうし、ましてや降格してなかっただろう。クリーンな試合運びな印象があった福岡だけど、この日はややダーティなファールが多かった。

 でも、結果は力の差。ただ、疲労は重なるわけで、相馬、ネネあたりが心配ですね。優勝記念号のMDPでもあったように、スペクタクル、といわないまでも守備的な相手を崩していく、そうバルセロナのような強さ、そのためには小野は鍵だと思う。スペースで受け、スペースに渡す、動きのある攻め。山田、鈴木、長谷部、平川、相馬あたりが流動的に動き崩し、最後はワシントン、ポンテで決める。MFは人材豊富なので、体力を惜しまずフル回転、かな。そして、永井はほんと独特の雰囲気がある。いやー、やっぱ皆のプレーをみたい。

 今日見て思ったのだけれど、長谷部誠、もうワンランク上を目指して欲しいな。はっきり言えば2004年の衝撃が凄かったんだけど、また危険な男になってほしい。ボランチで安住しちゃだめだよ。サイドだって、トップ下だって、できると思う。もっと我を出してもいいんじゃない。職人って感じじゃない。ユーテリティでもなく。どこにいても危険な男、って感じ。

 追記:深夜スーパーサッカーを見る。長谷部誠が今年の一番を広島戦の山田のゴールをあげる。そう、あのゴールが2006年シーズンを変えたのはあの場にいて私も思う。最近のインタービュでも懐深い発言が多いと思う。飛躍のための成熟は確実に進んでいる。実に楽しみだ。