バブル世代の問題?

 "バブル世代"なる言葉がある、らしい。"バブル世代"とは、「日本がバブル経済の絶頂にあった1990年前後(1988~92年頃)に新卒で企業に入社した世代」とのことである。

(エム・アイ・アソシエイツ)http://www.mia.co.jp/specialcolumn/archives/20051005_000023.php

 "バブル世代"をgoogleで検索すると否定的な使われ方が多い。残念ながら?、私も"バブル世代"の一員である。上記の記事によれば、「ここ数年、日本企業が苦慮してきた団塊世代の問題以上に大きい」らしい。

バブル世代とその下の団塊ジュニア世代には、ある種の世代ギャップがある。バブル経済をわずかではあるが経験したこの世代は、「最後の旧人類」といってもよいかもしれない。バブル世代と団塊ジュニア世代は、上下に接した世代でありながらも、互いの異なる感性に気づいているように見える。いずれにせよ、今後の企業の中核となっていくのは、バブル世代以下の世代である。そのバブル世代が「起業家精神のフタ」になってしまっては、組織全体の創造力や活力は大きく低下してしまう。逆に、バブル世代がチャレンジ精神を発揮できる組織では、団塊ジュニア以下の世代のモチベーションをも引き出すことができる。すなわち、バブル世代の活性化が組織全体の起業家精神を高めるための鍵となるのである。

(上記記事より)

 ふむふむ、省みて、この指摘思い当たるところもある。ただ、"バブル世代"が保守的なのではなく、40過ぎれば誰でも保守的になるのであり、その数が多いことが問題なのであって、"バブル世代"なるタームの使い方が広告的なイメージ喚起の胡散臭さがある。また、保守性をマイナスイメージを帯びさせ一括りにしてしまってる感じもいかがなものか。組織って、それぞれ役割があって、その役割を果たすことがまず必要である。誰も彼もが起業家精神旺盛なら組織は廻らない。

 組織は生き物であって機械ではない、とまでは言わない。が、非常に高級な機械である、と言える。使い方には円熟も必要であるし、才能も必要であるし、何より相互の部品が軋み上げないし、異物を受け入れ変性するようなコミュニケーションが必要である。

 ま、起業家精神の薄い"保守的"な僕からはこんな異論。

追記:バブル課長攻略講座、なる本もあるらし。あほくさ。