浦和、収穫あった勝ち点1

 結果には納得できない。だが浦和にとってアウエーで昨季覇者からもぎ取った勝ち点1は、確かな収穫だった。1687日ぶりのJリーグ復帰戦となったMF小野も試合終了直後は険しい表情だったが、帰り支度を済ませて報道陣の前に現れた時は達観していた。「昔の浦和ならズルズル行ってました」。

(nikkansports.com)http://www.nikkansports.com/ns/soccer/p-sc-tp0-060305-0011.html

 ちょっと違うよ。もう、昔の浦和じゃないもんね。だから、小野が言いたかったことは「うかうかしてられない」ってこと、それより「もっとやれる」なんじゃないかな。

 まだ1試合。去年出遅れたこの両チームが最終的に1,2位だったことを思えば、"収穫"。この時点で、強敵のアウェイ試合を消化したのは浦和にはいいことです。まあ、他の強敵がど派手な試合をやっているんで、幾分地味ですけど。

 試合の内容は、言い出せば色々あるでしょうけど、やはり「ベスト・メンバーでの経験値を上げる」のが必要。それは、練習だけじゃきっとダメなんだよね。確かに、小野はフィットしてない、アレは疲れてる、サブも力がある、確かに。でも、まずこのチームの骨格をしっかりしなきゃ、ということなんだ、と思う。ギドの考えは。それは、よし。

 でも、その骨格がどうなのか。3-6-1でいいのか。どうも、これは昨年のメンバーを怒らせないように小野を入れ込んだシステムみたい。このシステムが本来の形なのか。田中が帰ってきたらどうするのか。せっかく厚く熟した中盤を3-5-2に戻すだけでいいのか。ワシントンを含めた2トップの動きはいつ合わせるか。

 田中達也。彼は実に"浦和レッズらしい"選手だ。それは、小野や長谷部を凌ぐ何かがある。その彼が入っても、入れなくてもうまく選手が廻るフォーメーション。それは、4-2-3-1か4-3-3じゃないだろうか。

4-2-3-1

 FW(1):[ワシントン,黒部]

 MF(3):[アレックス,田中]、ポンテ、[小野,永井]

 MF(2):[長谷部,酒井]、鈴木

 DF(4):[内舘,相馬]、闘莉王、堀之内、[山田,平川]

4-3-3

 FW(3):[アレックス,田中]、[ワシントン,黒部]、[ポンテ、永井]

 MF(3):小野、鈴木、[長谷部,酒井]

 DF(4):[内舘,相馬]、闘莉王、堀之内、[山田,平川]

 あ、坪井、ネネをはずしちゃった。やっぱホリと競うのかなあ。書ききれないほどいい選手が揃っているので、形があって選手が補い合う(競い合う?)のがいい、と思うんだけど、ゼロックス杯のあとでもギドが言ってたけど、選手をどう廻していくかが今年の鍵なんじゃないかな。