Back Of Dusk

一日が終わり
帰り道を歩く
終わった夕暮れをまとい
寒さをしのぐ

 

どこか遠くに
懐かしい場所があるだろう
どこか遠くに
懐かしい場所があるような
気がする

 

夜は孤独と共にあり
夜は一人の友であり
疲れた身も心も
時間の波になる

 

どこか遠くで
懐かしい場所に出会うだろう
どこか遠くで
懐かしい場所に出会うような
気がする

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変わらぬもの

地方の食文化や言葉を取り上げている某番組を見ると、廃藩置県以前の痕跡を感じる。某維新から150年、変わったこともあれば変わらぬこともある、と思う。
その変わらぬことは150年以前の話だ。そして、変わらぬことは150年以前より、受け継がれた文化であり、個々の人の中にある「血」であろう。
今、何を変えねばならぬのか。変わらないことを明らかにすれば、何か見えるのではないか。歴史を知ること、それはそういうことかもしれない。
正史があろうがなかろうが、人は竪穴式住居で、家族で火を囲み、その日の成果で生きていた。その「血」がどこかに流れている。変わらぬもの、そんな時代からあるのではないか。

Bottom Of The Brain

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僕等の記憶の奥底に
何があるというのだろう
何百年続く遺伝子の歴史を
君もボクも抱えて生きている

You are lonely anytime, and running deep for the love.
You are lonely anytime, and running deep for the history.

君とボクが争う理由を
探し続ける時間があるかい
多くの希望で作り上げた輝きは
絡み付く欲望で乾涸びただけさ

You are lonely anytime, and running deep for the love.
You are lonely anytime, and running deep for the history.
You are lonely anytime, I am lonely anytime.
You are lonely anytime, and running deep for me.

 

(c) 2018 Naoki Shimohakamada

Seiya

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ものみない声する
しじまに魅せられて
耐えかねた細い糸
君の姿を追う

誰もが沈黙の夜
白い壁に向かい話続け
一人うなずいたまま
化石に変わる

たどれない過去に追われ
信じたい未来に傷つけられ
腫らした赤い目を向け
僕の心迷わせる

I Like You. I Like You.
I Like You. I Like You.

孤独に苛まれた
身体は何処へゆく
直らない病抱いて
ものみない声にひかれて

I Like You. I Like You.
I Love You. 月の光たどりながら.

I Like You. I Like You.
月の光たどりながら. I Love You.

 

(c) 2018 Naoki Shimohakamada

Alternation Of Phases

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この地平の何処かで
重みが偏っている
あちらこちらで揺らいで
表裏が裏返る

信じられないことばかりが
続いている
言葉もなく、字幕もない
古い映画を見ているようさ

この世界の何処かに
無数の穴が空いている
右から左へと
古色な風が吹く

信じられないことばかりが
続いている
知恵もなく、知識もない
原始の生活のようさ

いつか見た愚かな時代が
押し寄せる波を止めて

信じられないことばかりが
続いている
世界の表裏が裏返る
歴史の表裏が裏返る

この空の下の何処かで
誰かが死んでいく
この空の下の何処かで
誰かが生まれる

いつか見た愚かな時代が
押し寄せる波を止めて
自然が奏でるいつものリズムで
キミとボクとの未来を語ろう

 

(c) 2018 Naoki Shimohakamada